症状から引く受診の目安:入らない

挿入が入らない時は、受診したほうがいい?何科に行く?

何度試しても入らない、入れる前から体がこわばって毎回やめてしまう、という状態が続くなら、産婦人科(婦人科)で相談できます。1回だけ入りにくかった、という段階なら、すぐ受診しなくても大丈夫です。

ハートの手鏡と淡い色のタオル、ラベンダーの鉢をパステルで描いたイラスト

先に答え:受診を考える人と、何科か

入らない理由は、大きく3つに分かれる

「入らない」は症状の名前で、原因は人によって違います。診察で、どれに近いかを確かめます。

  1. 体がこわばって入りにくい。挿入を予想するだけで、腟の入り口まわりの骨盤底筋が無意識に縮むことがあります(MSDマニュアル家庭版)。この状態は腟痙と呼ばれてきましたが、肛門挙筋という筋肉の働きの乱れに由来することが多いため、近年は「肛門挙筋症候群」という言い方も使われます(プロフェッショナル版)。
  2. 痛みがあって、体が避けている。入口の痛みが先にあり、痛みの再発を予想して避けるようになることもあります。痛む場所ごとの原因は、挿入が痛い時に考えられる原因にまとめています。
  3. 腟の形や狭さに理由がある。腟を狭くする手術(分娩時に裂けた組織を修復する手術など)、先天的な形の違い、腫瘤、癒着は、腟の中の痛みの原因として挙げられています。入りにくさに関わる可能性はありますが、どれに当たるかは内診で確かめることで、自分では判断できません。

診察で行うこと。内診が不安な人へ

症状(痛みの時期や場所)を聞かれ、外陰を見て、綿棒で痛む場所を確かめ、指で骨盤底筋の状態を調べます。必要に応じて腟鏡診や双合診も行われます(プロフェッショナル版)。

内診が難しいと感じる時の工夫として、家庭版は、鏡を使って医師が何を見ているかを自分でも見ること、内診中に自分の手を医師の手に重ねてもよいことを挙げています。「内診が怖い」「入らないことがある」と、予約や診察の最初に伝えてかまいません。(伝え方は当サイトの案内)

治療の選択肢:診察の前に自分で試す必要はない

原因があれば、その治療をします。そのうえで、MSDマニュアルには次の方法が書かれています。

どれを使うか、拡張器をどう使うかは、診察で決めることです。自己流で始めず、医師に聞いてからにしてください。(当サイトの案内)

受診の前にメモしておくと話が早い

メモの項目は当サイトの案内です。書けない部分があっても、受診はできます。

よくある質問

入らないのは、病気ですか?

原因が体にある場合と、痛みの予想や怖さで筋肉が縮む場合があり、診察で分かれます。気持ちの弱さや努力不足の問題ではありません。

内診が怖くて、予約できません。

鏡を使う、内診中に自分の手を医師の手に重ねる、といった工夫があります(MSDマニュアル家庭版)。予約や診察の最初に、内診が不安だと伝えて相談できます。

産婦人科と婦人科は、どちらに行けばいいですか?

どちらも内診を行う科として案内します(当サイトの案内)。出産の予定がなくても、産婦人科で相談できます。

出典と確認日

上のページを2026年10月31日に確認して書いています。医療の判断は、受診した医師の説明を優先してください。診療科の名前は出典に書かれていないため、「何科か」と「当サイトの目安」と書いた部分は当サイトがまとめたものです。