症状から引く受診の目安:奥の痛み
挿入でお腹の奥が痛い時は、受診する?何科?急ぐ目安
奥の痛みが繰り返すなら、婦人科で相談してください。子宮内膜症、子宮筋腫、骨盤内の炎症、癒着などが原因として挙げられています(MSDマニュアル)。突然のひどい痛み、発熱や悪寒、ふらつきがある時は、予約を待たず、直ちに受診してください。
先に答え:3段階のどこに当たるか
MSDマニュアル「女性の骨盤痛」の受診の分け方です。挿入の時だけでなく、骨盤の痛み全般の目安として書かれています。
- 直ちに受診:ふらつきや、突然の意識の消失。動悸を伴う危険な血圧の低下。突然のひどい痛み(特に吐き気、嘔吐、大量の発汗を伴う場合)。発熱または悪寒。閉経後の性器出血。特に警戒すべき徴候が多い時は、直ちに診察を受けるべきとされています。どの医療機関に行くかは、症状の強さによります(当サイトの案内)。
- 当日〜数日中:痛みが続く、だんだん悪化する時は、当日ないし数日中の受診が必要な場合があります。
- 都合のよい時に予約:痛みが重くなく、警戒すべき徴候もない時は、都合のつく時に受診を予約すればよいとされています。
挿入のたびに奥が痛む、という繰り返しは、通常は3つ目に当たります。ただし、続いて悪化するなら2つ目です。何科:婦人科です。(診療科は当サイトの案内)
奥の痛みの原因の例
MSDマニュアル家庭版は、お腹の奥(深部)の痛みの原因として、次を挙げています。
- 骨盤内の感染による膿瘍
- 筋筋膜性疼痛(筋肉とそれを包む膜の痛み)
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 骨盤内の腫瘤、癒着
骨盤の痛み全般の原因としては、卵巣嚢胞も挙げられています。妊娠の可能性がある時は、子宮の外に妊娠した場合(異所性妊娠)の破裂も原因になり、これが突然のひどい痛みの一つです。自分がどれに当たるかは、診察でなければ分かりません。
診察で行われること
- 妊娠検査(妊娠できる年齢で骨盤の痛みがある人には、すべて行われます)
- 身体診察と内診、尿検査、血液検査
- 超音波検査(お腹に当てる方法と、腟に入れる方法があります)
- 必要に応じて、腹部や骨盤のCTやMRI
受診の時は、最後の月経日と、妊娠の可能性があるかどうかを伝えてください。(当サイトの案内)
受診までの間にできること
- 深い挿入による痛みは、体位を変えると和らぐ場合があるとされています(MSDマニュアル家庭版)
- 痛みが出たら、そこで止める。我慢して続けない
- 挿入をしない過ごし方に切り替える
- 痛んだ日と月経周期、痛みの強さをメモしておく(当サイトの案内)
入口や腟の中の痛み、潤滑の問題は、挿入が痛い時に考えられる原因にまとめています。
よくある質問
生理の前だけ奥が痛みます。受診したほうがいいですか?
MSDマニュアルのこのページには、周期との関係についての受診基準は書かれていません。繰り返すなら、いつ痛むかをメモして婦人科で相談してください。(当サイトの案内)
救急車を呼ぶべきですか?
突然のひどい痛みや、ふらつき、意識を失いそうな感じがある時は、直ちに診察が必要とされています。呼ぶかどうかは、症状の強さと自分で動けるかによります。迷う時は、地域の救急相談を利用してください。(当サイトの案内)
毎回奥が痛みますが、様子を見てもいいですか?
痛みが重くなく、ほかの症状もなければ、都合のよい時に予約すればよいとされています。続けて我慢せず、予約はしておいてください。
出典と確認日
- MSDマニュアル家庭版「女性の骨盤痛」(最終更新 2024年6月)
- MSDマニュアル家庭版「性器-骨盤痛・挿入障害」(最終更新 2023年7月)
- 島根県「性と健康相談支援センター(女性健康相談窓口)の紹介」
上のページを2026年10月31日に確認して書いています。医療の判断は、受診した医師の説明を優先してください。「何科か」と「当サイトの案内」と書いた部分は、出典に記載がないため当サイトがまとめたものです。直ちに受診する徴候と3段階の分け方は、MSDマニュアルの記述です。
