症状から引く受診の目安:かゆみ・おりもの
かゆみ・おりものがあって挿入が痛い時は、受診する?何科?
おりものの変化、かゆみ、ヒリヒリがあって挿入が痛いなら、婦人科で診てもらえます。異常なおりものは、腟炎が原因であるのが通常とされています(MSDマニュアル家庭版)。発熱、骨盤の痛み、血の混じったおりものが重なる時は、翌日までに受診してください。
先に答え:いつまでに受診するか
- 翌日までに:次の徴候が複数ある時。発熱、骨盤の痛み、血の混じったおりもの(特に閉経後)、おりものに便が混じる。特に警戒すべき徴候が多い女性は、翌日までに医師の診察を受けるべきとされています。
- 数日のうちに(当サイトの目安):かゆみやおりものの変化、挿入時のヒリヒリがあり、家での対処をしても変わらない。おりものに悪臭がある。
- 様子を見ながら家で対処:軽いかゆみだけで、おりものも痛みもない。ただし繰り返すなら受診してください。(当サイトの目安)
- 何科:婦人科です。診察では内診が行われ、おりものの検査をします。(診療科は当サイトの案内)
閉経後の性器出血は、無視してはいけないとMSDマニュアルは書いています。更年期・閉経後に挿入が痛い、乾く時も見てください。
原因として挙げられているもの
- 腟炎:細菌性腟症、カンジダ症、トリコモナス症などの感染症
- 化学物質による刺激:洗濯用洗剤、漂白剤、衣類の柔軟剤など
- 閉経後の変化:エストロゲンの低下で腟の組織が薄くなり、おりものや炎症が起こることがある
- 避妊用品へのアレルギー、尿路感染:挿入時の入口の痛みの原因として挙げられています(MSDマニュアル家庭版「性器-骨盤痛・挿入障害」)
感染か、刺激か、ホルモンの変化かは、見た目やにおいだけでは決められません。診察で調べます。
診察で行うこと
- 症状や経過の問診
- 内診
- おりものがあれば、綿棒で腟や子宮頸部から採取して、顕微鏡などで原因の微生物を調べる
- 淋菌やクラミジアの検査も、通常は行われる
- 広い範囲の感染が疑われる時は、血液検査や骨盤の画像検査
内診が不安な時の工夫は、挿入が入らない時のページにまとめています。
家でできること(受診を待つ間も)
- 綿などの通気性のよい下着を選び、合成繊維は避ける
- 無香料の石けんや洗濯用洗剤を使い、女性用の衛生用品は避ける
- 腟洗浄はしない。外陰や腟に刺激を起こすことがあるため
- かゆみやヒリヒリには、アイスパックや温坐浴で和らぐことがある
- 痛みがある間は、挿入を無理に続けない(当サイトの案内)
よくある質問
市販のかゆみ止めを使ってもいいですか?
MSDマニュアルのこのページには、市販薬の使い方は書かれていません。原因によって合う薬が違うため、続くなら婦人科で診てもらってください。(当サイトの案内)
おりものの色が気になるだけでも受診していいですか?
かまいません。異常なおりものの原因は腟炎であるのが通常とされ、診察で原因を調べられます。
洗いすぎはよくないのですか?
MSDマニュアルは、腟洗浄が外陰や腟に刺激を起こすことがあるとして、行わないよう書いています。外陰は低刺激の無香料の石けんで洗います。
出典と確認日
- MSDマニュアル家庭版「腟のかゆみとおりもの」(最終更新 2024年6月)
- MSDマニュアル家庭版「性器-骨盤痛・挿入障害」(最終更新 2023年7月)
- MSDマニュアル家庭版「女性の骨盤痛」(最終更新 2024年6月)
- 島根県「性と健康相談支援センター(女性健康相談窓口)の紹介」
上のページを2026年10月31日に確認して書いています。医療の判断は、受診した医師の説明を優先してください。診療科の名前は出典に書かれていないため、「何科か」と「当サイトの目安」と書いた部分は当サイトがまとめたものです。
